投稿

ラベル(IT経営参謀)が付いた投稿を表示しています

【2026年10月版】山形サイバー防災レポート:急増するSNS投資詐欺と、中小企業を脅かす「情報流出の連鎖」

イメージ
こんにちは。テクノガイドヤマガタ代表の小出康博です。 朝夕の冷え込みが一段と増し、山形の山々も鮮やかな紅葉に包まれる季節となりました。 実りの秋、皆様の事業や現場も年末に向けて慌ただしく動かれている頃ではないでしょうか。 しかし、私たちの身近なデジタル環境に目を向けると、決して穏やかとは言えない深刻な事態が続いています。 山形県警察本部(生活安全企画課・サイバー犯罪対策課)から共有される犯罪情報を見ると、2026年10月も県内各地で多額の詐欺被害やサイバー攻撃への緊急警告が相次ぎました。 「うちは地方の小さな会社だから」「自分は騙されるような性格じゃないから」――。 そう思っている方にこそ、ぜひ知っていただきたい現実があります。今起きている手口は、巧妙に私たちの日常の隙間に入り込み、 「被害者になるだけでなく、知らぬ間に加害者に仕立て上げられる」 という恐ろしい連鎖を生み出しています。 今月も、温かいお茶でも飲みながら、自社とご自身を守る「デジタルの戸締まり」を一緒に見直していきましょう。 1. 働き盛りやシニアを襲う「SNS投資・副業詐欺」の生々しい実態 2026年10月に県警から発表された情報の中で、特に際立っていたのがSNSやスマートフォンを悪用した詐欺の手口です。 米沢市・50代男性:約2,656万円の巨額被害(SNS型投資詐欺) InstagramやLINEを通じて著名なエコノミストなどを名乗る人物から勧誘を受け、指定された投資アプリや口座へ計11回にわたり送金させられた事案。 東根市・20代男性:約144万円の被害(交際あっせん詐欺) SNSをきっかけに交際を持ちかけられ、システム処理費用や保証金名目で現金や電子マネーをだまし取られた事案。 山形市・60代男性:約49万円の被害(還付金詐欺) 公的機関や銀行員を名乗る電話でATMへ誘導され、操作を誤認させられて振り込まされた事案。 長井市・20代女性:約100万円の被害(副業名目の詐欺) 自宅で手軽にできるアルバイトを探していたところ、馬券購入による副業を持ちかけられ、貸金業者からの借入金まで工面させられて奪われた事案。 若者から働き盛り、シニア層に至るまで、世代ごとの関心事(副業、出会い、将来の資産形成、年金)に...

連日報道される「不正アクセス」は対岸の火事?過度に怯えず、正しく身を守るための「個人と企業の防犯ルール」

イメージ
テレビやネットのニュースを開くと、大手外食チェーンの会員アプリ、カーシェア、交通機関、さらには自治体や大学に至るまで、不正アクセスや情報流出の報道を目にしない日はありません。 被害件数が「数百万人分」「過去最大規模」といった見出しで連日流れてくると、受け止め方は大きく2つに分かれます。 「自分のパスワードもどこかで漏れて、悪用されるんじゃないか……」と怯えている方 「これは東京の大企業や有名サービスの話で、地方の自分や自社には関係ない」と全く気にしていない方 実は、このどちらの反応も少し危険です。過度に怯える必要はありませんが、無関心でいるのはもっと危うい状態と言えます。 いまインターネットの裏側で何が起きているのか。専門用語を使わずに、個人としても、会社の代表・担当者としても「今日からできる現実的な防犯」を整理しました。 1. 【無関心な方へ】「うちは小さいから狙われない」は昔の話 「狙われるのはお金を持っている大企業だけで、地方の零細企業や個人のアカウントなんて誰も興味ないはず」 もしそう思われているなら、その認識は今日でアップデートする必要があります。 現代のサイバー攻撃者は、映画に出てくるハッカーのように「よし、今日はあの会社を狙い撃ちしよう」と画面に向かっているわけではありません。AIや自動プログラムを使い、インターネット上に存在するすべての機器やアカウントに対して、「どこかに鍵の開いている勝手口はないか?」と24時間365日、無差別にドアノブをガチャガチャ回し続けています。 攻撃者にとって、相手が大企業か、山形の町工場か、個人のスマートフォンかは関係ありません。「鍵がかかっていなかったから入った」。ただそれだけです。 だからこそ、規模に関係なく誰もが巻き込まれる可能性があるという意味で、決して「対岸の火事」ではありません。 2. 【不安な個人の方へ】パスワード使い回しの恐怖を終わらせる方法 一方で、「ニュースを見るたびに背筋が凍る」という方の多くは、ある決定的な心当たりを抱えています。 「あのサービスで使っていたIDとパスワード、別のあちこちのサイトでも使い回している……」 攻撃者は1つのサイトから盗み出したIDとパスワードの組み合わせを使って、通販サイト、銀行、SNSなどへ手当たり次第にロ...

【2026年10月版】Windows Update配信|今月の主な内容とパソコンの「戸締まり」アドバイス

イメージ
こんにちは。テクノガイドヤマガタ代表の小出です。 本日2026年10月14日(水)、今月の「Windows Update(月例セキュリティ更新プログラム)」が配信されました。山形県内も朝夕は冷え込むようになり、冬の足音が聞こえてきましたね。事業所の窓やドアの戸締まりと同じように、パソコンも「デジタルの戸締まり」を忘れずに行いましょう。 ■ 今月の主な更新内容(2026年10月) 今月のアップデートには、悪意のある攻撃から皆様の大切な情報を守るための重要なセキュリティ修正が含まれています。 Windows 11(26H2 / 25H2 / 24H2)向け: KB5127648 Windows 10向け(※ESU等の対象環境): KB5126657 ※IT経営参謀からの重要なお知らせ: すでにサポートが終了しているWindows 10を、延長サポート(ESU)なしでご利用の企業様は、大変危険な状態(鍵がかからないドアを放置している状態)です。早急なPC入れ替えを強く推奨いたします。 ■ 現場で慌てないための「戸締まり」アドバイス アップデートの再起動には、数分から数十分の時間がかかる場合があります。業務の途中でいきなり再起動が始まって現場の皆様が混乱しないよう、以下の点にご注意ください。 作業中のデータは必ず保存する ExcelやWord、システムへの入力途中のデータは必ず保存し、ソフトを閉じてから更新を行ってください。 「更新してシャットダウン」を活用する 業務終了時や退勤時に「スタート」ボタン > 「電源」 > 「更新してシャットダウン」を選ぶのが、一番スムーズで業務に支障が出ないおすすめの方法です。 ノートPCは電源につないだままに 処理中にバッテリーが切れると、パソコンが起動しなくなる恐れがあります。必ずACアダプターを接続した状態で実行してください。 🛡️ 本日のまとめ:退勤時の「更新してシャットダウン」を現場の習慣に 「社内のパソコンがすべて最新になっているか、一人情シスでは把握しきれない」 「アップデートのたびに現場から問い合わせが来て、本来の業務が進まない」 そんな「とりあえず回っているけれど、なんとなく不安」を抱える経営者様、現場のリーダー様へ。 ...

【2026年9月版】山形サイバー防災レポート:巧妙化する「ニセ警察」とSNSに潜む振込の罠

イメージ
こんにちは。テクノガイドヤマガタの小出です。 秋風が心地よい季節になりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。温かいお茶でも飲みながら、少しだけ「情報の戸締まり」についてお付き合いください。 毎月お届けしている山形県警発表のサイバー犯罪・特殊詐欺レポート。2026年9月は、TikTokやLINEといった身近なSNSを起点とした詐欺や、自動音声・ビデオ通話を悪用した「劇場型」のニセ警察詐欺など、テクノロジーを悪用した巧妙な手口が目立ちました。 経営者や現場のリーダーの皆様にとって、従業員やご家族をこういった被害から守ることも重要な役割です。手口を知っておけば、いざという時に冷静に対処できます。今回も、専門用語を使わずに分かりやすく解説していきますね。 手口1:SNSから忍び寄る罠(投資・架空請求) 「詐欺に騙されるのはお年寄りだけ」というのは、もはや昔の話です。9月は、10代や20代の若い世代がSNSをきっかけに多額の被害に遭うケースが報告されました。 SNS型投資詐欺(被害額:239万円) 20代男性がX(旧Twitter)で投資アカウントをフォローし、LINEでやり取りを開始。ニセの投資サイトに登録させられ、画面上で利益が出ているように見せかけられて、次々と送金してしまった事例です。 架空料金請求詐欺(被害額:約50万円) 10代女性がTikTokで見つけた「着物を無料で譲る」という投稿からLINEへ誘導されました。「実在する運送会社」を名乗るサイトで 「実名認証」 や 「模擬振込」 というもっともらしい言葉を使われ、指定口座に振り込まされる手口です。 どちらも「SNSからLINEへ誘導する」というパターンが共通しています。顔の見えない相手とのやり取りで「お金」「振込」という言葉が出たら、まずは立ち止まる勇気が必要です。 手口2:劇場型に進化する「ニセ警察詐欺」 さらに恐ろしいのが、警察官や検事を名乗る詐欺です。今月は特に悪質な手口が2件確認されました。 ビデオ通話で監視される恐怖(被害額:約2,000万円) 自動音声の電話から始まり、「あなたの口座が犯罪に使われている」とニセ警察官から脅されます。さらに「逮捕を免れるための保釈金」を要求され、連日 ビデオ通話で行動を監視 さ...

【登壇報告】鍵のプロもドキッとした「ITの戸締まり」。個人のLINE連絡に潜む落とし穴

イメージ
はじめに:本日のネクタイは「ChatGPT」が選びました こんにちは。テクノガイドヤマガタの小出です。 9月3日、山形県防犯設備協会様の研修会にて、 「IT経営参謀」 として登壇させていただきました。地域の安全を守るプロフェッショナルの皆様に、「サイバーセキュリティと現場のIT化」についてお話しする、大変意義深い時間となりました。 実はお集まりいただいた皆様との意見交換会で、ひそかに一番盛り上がったのが「私が締めていたネクタイ」のエピソードでした。このネクタイ、私自身が選んだものではありません。 ChatGPTに私の顔写真を読み込ませ、「パーソナライズカラー診断」を行って、講師用に選んでもらった一本 なのです。 AIやITと聞くと、難しくて遠い存在のように感じるかもしれません。しかし、こんな風に日常のちょっとした相談に乗ってくれる、とても身近で親しみやすいパートナーでもあります。 講演のハイライト:「物理防犯のプロ」がドキッとした瞬間 今回ご参加いただいたのは、防犯カメラや鍵、セキュリティシステムなどを扱う「物理防犯」のプロフェッショナルの方々です。しかし、講演を通じてこんなリアルな声(匿名)をいただきました。 「お客様の家の鍵はしっかり守っているのに、自社のIT対策は後回しだったと気づかされました」 「明日、会社に戻ったらすぐにセキュリティの診断シートをやってみます」 皆様が特にドキッとされていたのが、 「個人のLINEを使った業務連絡の危険性」 についてお話しした時です。便利だからといって、スタッフ個人のスマートフォンやLINEでシフトのやり取りや顧客情報の共有をしていませんか? そこには、「情報漏洩のリスク」「アカウント乗っ取りの危険」「退職時のデータ持ち出し」という、目に見えない 3つの落とし穴 が潜んでいます。物理的な扉には何重にも鍵をかける大手企業の方でさえ、この身近な「ITの裏口」が開いたままになっている現実に、深く頷かれていました。 地域の安全を守るプロだからこそ、足元の「サイバーの鍵」も一緒に守りたい 私は常々、ITは「人を幸せにするための道具」だと考えています。しかし、その便利な道具も、安全という土台があってこそ安心して使えるものです。 日夜、地域の安全と安心のために汗を流されている防犯設備協会の皆様の姿には、心...

【2026年9月版】Windows Updateがやってきた!パソコンの「戸締まり」と現場の不安を解消するコツ

イメージ
パソコンの「鍵」、今日新しくなりましたか?9月のセキュリティ点検 朝夕の風に初秋の気配を感じる季節になりましたね。テクノガイドヤマガタの小出です。 本日、2026年9月9日(水)は、マイクロソフトから毎月恒例の「Windows Update(更新プログラム)」が配信される日です。 「また何か画面に出てきた…」「壊れたら怖いから放置している」というお声を現場でよく伺います。しかし、この更新を放置するのは、 「家の裏口の鍵が壊れているのに、鍵をかけずに外出する」 のと同じ状態です。 今月のアップデートは何のため?(専門用語ゼロ解説) 今月配られた更新プログラムは、主に次の2つの役割を持っています。 悪意ある不審者(ウイルスや詐欺サイト)の侵入経路を防ぐ: 泥棒が狙いそうな小さな隙間(セキュリティの穴)をしっかり塞ぎます。 パソコンの「動作のガタガタ」を予防する: 普段の業務で画面が急に固まったりエラーが出たりしないよう、裏側で整えています。 特別な新しい機能を覚える必要はありません。ご自身のパソコンと大切なデータを守るための「大切な戸締まり」だとお考えください。 更新中に「画面が変わった」「時間がかかる」と焦らないコツ 「更新を押したら画面が青くなった」「%の数字が進まなくて止まった気がする」とパニックになる方がいらっしゃいます。安心して作業を完了させるための3つのポイントをお伝えします。 1. 「再起動」の表示が出たら時間を確保する 業務終了時や、お昼休みなど、パソコンを使わないタイミングで「更新して再起動」を選ぶのが一番安全です。急いでいる時に始めると、焦りの原因になります。 2. 画面が固まったように見えても、絶対に電源を切らない 「99%」で止まっているように見えても、内部では一生懸命に新しい鍵を取り替えています。ここで電源ボタンを長押しして切ってしまうと、システムが傷つき、本当に動かなくなってしまいます。温かいお茶でも飲みながら、ゆっくり待ってあげてください。 3. 組織のパソコンは「ルール」を決めて一斉点検 社内や施設内で各自が勝手に放置していると、どこか1台からウイルスが侵入するリスクが高まります。「毎月第2水曜日の午後は更新チェックの時間」といった小さなルールを作ることが、組織を守る第...

【2026年8月版】山形サイバー防災レポート:1,000万円被害の「ニセ警察」とSNS副業・投資の罠

イメージ
こんにちは。テクノガイドヤマガタの小出です。 朝夕はようやく少し涼しくなってきました。お茶でも飲みながら、少しだけ耳を傾けてください。 本日は、経営者や現場のリーダーの皆様に、どうしてもお伝えしたいことがあります。2026年8月、山形県警察本部から発信された情報によると、私たちの身近な場所で、大切な資産を奪い取る悪質な詐欺事件が多発しています。 「自分はITに詳しいから大丈夫」と思う方こそ、組織の従業員やご高齢のご家族を守る「IT経営参謀」の視点で、この 「守りのIT(サイバー防災)」 を一緒に確認していきましょう。 1. LINEへ誘導し1,000万円をだまし取る「ニセ警察詐欺」 山辺町にお住まいの60代女性が、現金1,000万円をだまし取られるという痛ましい事件が発生しました。また、鶴岡市でも80代女性が310万円の被害に遭っています。 手口は非常に巧妙な「劇場型」です。最初は「郵便局員」を名乗って電話が入り、未配達の荷物があると伝えます。その後すぐ、「警察官」にバトンタッチし、「あなたの荷物から犯人に関する物が見つかった」「無実を証明するために、紙幣番号を調査する」と一気に不安をあおります。 さらに恐ろしいのは、 本物の警察官だと信用させたうえで、LINEを通じてやり取りを継続させる点 です。 見抜くポイント①: 警察官が電話やSNSを通じて、捜査名目に現金を要求することは 絶対にありません。 見抜くポイント②: 口座のお金に「紙幣番号」はありません。「調査が終われば全額戻す」は、相手を安心させるための典型的な騙し文句です。 2. InstagramのDMから始まる「SNS型投資・ネットショップ共同経営詐欺」 SNSを通じた詐欺も深刻です。山形市にお住まいの40代女性は、Instagramで「オンライン事務募集」というダイレクトメッセージ(DM)を受け取ったことがきっかけで、被害に遭われました。 LINEでやり取りを進めるうちに、「ネットショップを一緒に経営しないか、確実に儲かる」と共同経営を持ちかけられます。最初は10万円の開業資金を指定のPayPayで送金させ、その後「さらに資金が必要」と次々に支払いを要求。総額72万円を支払ったところで不信感を覚え、警察へ相談して発覚しました。 最初は少額からスタ...

【山形の経営者へ】その「パスワード付きZIPメール」大丈夫?PPAPの危険性と今すぐ始める社内の守り方

イメージ
1. その「当たり前」、実は危険かもしれません 見積書や請求書、社員の名簿などを送るとき、「ファイルをパスワード付きZIPにしてメールに添付し、別のメールでパスワードを送る」という作業を普段から行っていませんか? 日本のビジネスシーンで長年当たり前のように行われてきたこの手法は、業界用語で 「PPAP」 と呼ばれています。(Password付ZIPを送り、Passwordを送り、Angoka[暗号化]する、Protocol[手順]の頭文字を取ったものです) 「今までこれで問題なかったから」「みんなやっているから」と思われがちですが、実はこのやり方、重大な情報漏洩リスクを抱えていることをご存知でしょうか? 2020年11月に内閣府・内閣官房がPPAPの全面廃止を発表したのを皮切りに、文部科学省 や金融庁、さらにはNTTデータ、日立グループ、ソフトバンクといった大手企業が相次いで「脱PPAP」を宣言し、パスワード付きZIPメールの送受信自体を拒否する運用へ舵を切っています。 「大企業や政府だけの話でしょう?」と思われたかもしれません。しかし、大手の取引先から「我が社ではパスワード付きZIPメールは受け取れません」と拒否されたり、取引先のセキュリティ基準を満たせずに商談が止まってしまう事例が、ここ山形の中小企業やNPO・福祉施設でも増え始めています。 2. なぜ「脱PPAP」?政府や大企業が警告する3大リスク なぜ、これほどまでにPPAPの廃止が進んでいるのでしょうか?政府やセキュリティの専門家が指摘する主な理由は、大きく分けて 3つのリスク が存在するからです。 リスク1:荷物と鍵を同じトラックで送っている(通信経路の同一性) 1通目のメールで暗号化ファイルを送り、2通目のメールでパスワードを送る。一見すると二重の対策に見えますが、どちらのメールも「同じメールサーバー・同じ通信経路」を通って送信されています。 例えるなら、 「金庫を載せたトラックの後ろに、その金庫の鍵を一緒に載せて走っている」 ようなものです。万が一、悪意のある攻撃者にメールサーバーや通信経路を覗き見られた場合、1通目も2通目も簡単に横取りされ、一発で鍵を開けられてしまいます。 リスク2:セキュリティの「検問」をスルーしてしまう(ウイルス未検知) 会社で導入しているウイルス...

【2026年8月版】お盆休み前の「デジタル戸締まり」!今月のWindows Updateと連休中に慌てないための3つの備え

イメージ
山形の中小企業経営者、NPO・福祉施設管理者の皆様、こんにちは。テクノガイドヤマガタの小出です。 本日、2026年8月12日(水)未明に、Microsoftより8月分の月例Windows Updateが配信されました。今月は「お盆休み」の直前ということもあり、休み明けに「パソコンが開かない!」「画面がおかしい!」といったトラブルを防ぐためにも、事前の安全対策(デジタルの戸締まり)が非常に重要です。 専門用語は使いません。皆様の現場が連休明けに淀みなく動くための「3つの備え」について、わかりやすく解説します。 今月のアップデートは何が変わる?専門用語を使わない「鍵の交換」 毎月第2水曜日に配信されるWindows Updateは、例えるなら 「泥棒が入り込みやすい裏口の鍵を、新しくて頑丈なものに交換する作業」 です。 今月は、システムを安全に保つための重要な修正が多く含まれています。これを放置してしまうと、古い鍵のまま家(パソコン)を放置しているのと同じ状態になり、サイバー攻撃やウイルス感染のリスクが高まります。特に連休中は、誰もオフィスにいない時間が長くなるため、この「戸締まり」をしっかり行っておくことが大切です。 また、パソコンの動作を安定させるための修正(バグ修正)も含まれています。「画面が急に青くなって、難しい英語が出てしまう」といった現場の困ったトラブルを防ぐためにも、アップデートは必ず適用してください。 お盆休みに入る前に必ずやっておきたい「3つの安全対策」 連休明けに「パソコンが動かない」というトラブルで業務が止まるのを防ぐため、以下の3つの対策を必ず行いましょう。 1. アップデートを適用し、必ず「再起動」して確認する アップデートは「ダウンロードして終わり」ではありません。 パソコンを「再起動」することで初めて、新しい鍵(プログラム)が適用されます。 お盆休みに入る直前、最後にパソコンの電源を切る前に、必ず「更新して再起動」を選び、パソコンが正常に起動することを確認してから帰宅しましょう。「更新してシャットダウン」を選んだ場合、休み明けの始業時に適用が始まり、パソコンが使えるようになるまで時間がかかってしまうことがあります。 2. 重要なデータのバックアップを取る 万が一、アップデートが原因でパソコンの調子が悪くな...

【2026年7月版】山形サイバー防災レポート:7,000万円超の被害も。巧妙化する「ニセ警察」とSNS詐欺のリアル

イメージ
こんにちは。テクノガイドヤマガタ代表の小出です。 山形の現場で働く皆様の「IT経営参謀」として、毎月県内で発生しているサイバー犯罪や特殊詐欺の動向を読み解き、皆様の組織と家族を守るための「守りのIT」情報をお届けしています。 2026年7月も、山形県警察本部から多くの注意喚起メールが配信されました。今回は特に被害額が大きく、手口が巧妙化している事例を中心に解説します。お茶でも飲みながら、ぜひ社内の皆様で共有してください。 7月の山形県内サイバー犯罪・特殊詐欺の傾向 7月は、「ニセ警察・公的機関を名乗る詐欺」と、「身近なSNSを起点とした詐欺」の報告が相次ぎました。 1. 被害額7,200万円超。「ニセ警察・公的機関」を名乗る劇場の恐怖 庄内町では、厚生労働省や警察、検事を名乗る複数の人物から電話があり、「あなたの口座が資金洗浄に使われている」と脅され、合計約7,275万円もの暗号資産や現金を奪われる深刻な被害が発生しました。 また、朝日町では「口座が不正利用されているのでキャッシュカードを取りに行く」と警察官を装い自宅を訪問する手口で、現金520万円が引き落とされる被害が起きています。さらに、自治体の職員を名乗って家族構成などの個人情報を聞き出す不審電話も、県内で複数確認されています。 【対策のポイント】 警察や役所の人間が、電話でお金やキャッシュカードの話をすることは 絶対にありません 。少しでも「おかしい」と思ったら、その場で電話を切り、すぐに家族や本物の警察に相談するルールをご家庭や職場で徹底しましょう。 2. ThreadsやInstagramから忍び寄る「SNS投資・ロマンス詐欺」 白鷹町では、SNSアプリ「Threads(スレッズ)」で桃の購入を申し込んだところ、偽の運送会社から「実名認証が必要」と誘導され、ATMで約132万円を振り込まされる被害が発生しました。 また、米沢市の男性がInstagramで知り合った相手から暗号資産の勉強を勧められ約1,380万円を送信してしまうなど、マッチングアプリやSNSを起点とした「SNS型ロマンス詐欺」や「SNS型投資詐欺」も多発しています。 【対策のポイント】 SNS等で知り合った「一度も会ったことのない人」からの投資や金儲けの話、急な金銭の要求は詐欺を疑いましょう。「必ず儲...

【緊急警告】2026年7月のWindows Update配信:過去最多「622件」の隙間だらけの鍵を今すぐ頑丈にする方法

イメージ
こんにちは。山形で中小企業やNPO法人の「IT経営参謀」として伴走支援を行っている、テクノガイドヤマガタの小出です。 今朝、パソコンの画面右下に「再起動が必要です」といった通知が届いていませんか? 実は、2026年7月分のWindows Updateが配信されました。今月のアップデートは、例えるなら 「過去最大の鍵交換」 の日。山形の企業や法人の皆様にとって、絶対に無視できない「最重要の戸締まり」となります。 今月は過去最多。なぜ「622件」も鍵が緩んでいるのか? 今回のアップデートで修正される不具合(脆弱性)の数は、なんと 過去最多の622件 に上ります。前月が208件だったことを考えると、異例の超巨大規模です。 「脆弱性」という言葉は難しく聞こえますが、要するに 「泥棒が入り込みやすい裏口の鍵の緩み」 のことです。今月は、この鍵の緩みが622箇所も見つかり、すでに悪用が確認されている危険な隙間も含まれています。 これを放置することは、玄関や裏口の鍵をすべて開けっ放しにして帰宅するのと同じくらい危険な状態です。新しい頑丈な鍵へ、今すぐ交換(アップデート)する必要があります。 Windows 11に届く、明日からの業務が楽になる嬉しい変化 今回のアップデートは「守り」だけではありません。皆様の毎日の業務を少し楽にしてくれる「攻め」の新機能も順次届き始めます。 目に優しい「スクリーンティント」: 長時間の事務作業でも目が疲れにくくなる画面の色調調整機能です。 ポイントインタイム復元: 万が一システムがおかしくなっても、安全な時点に戻しやすくなります。 ファイルエクスプローラーの高速化: フォルダを開く動作がサクサクになり、パソコン操作のイライラが減ります。 安全に「戸締まり」を完了させるための3つの準備 「でも、アップデートのボタンを押して、パソコンが起動しなくなったらどうしよう…」 経営者や現場のリーダーの皆様から、そんなリアルな不安の声をよく伺います。現場を回し続ける皆様にとって、その不安は当然です。安全にアップデートを進めるために、以下の3つを意識してください。 時間的余裕のある時に行う: 今回は修正件数が多いため、パソコンの処理に時間がかかります。朝礼前や会議の直前は避け、お昼休みや業務終了後に...

【IT経営参謀の視点】全東信の破産で考える「現金回帰」の罠。本当に負けない決済仕組み化戦略

イメージ
全東信の破産と「やっぱり現金が一番」という危険な風潮 こんにちは。山形のIT経営参謀、テクノガイドヤマガタの小出です。 先日、2026年7月6日に決済代行会社「全東信」が破産したというニュースが飛び込んできました。売上金が未入金になったり、クレジットカード決済端末が突然使えなくなったりと、直面している経営者の皆様の痛みや混乱は計り知れません。心よりお見舞い申し上げます。 この一件を受け、ホリエモンこと堀江貴文氏もYouTubeで迅速に時事解説をされていました。その中で指摘されていた通り、世の中の経営者の間に 「手数料を引かれ、入金リスクもあるなら、即手元に入る現金が一番良い」 という風潮が広がりつつあります。 実際、私の耳にも「決済手数料を取られるのが嫌で、PayPayなどのQRコード決済をやめて現金のみに戻した」という地域の飲食店様の声が届き始めています。 確かに、目先のトラブルや手数料を見ると「現金回帰」したくなるお気持ちは痛いほど分かります。しかし、IT経営参謀として、あえて愛のある厳しさでお伝えします。 トラブルが起きたからといって手作業(アナログ)に戻ることは、ビジネスモデルの敗北であり、非常に恐ろしい「算盤(そろばん)の狂い」です。 「現金回帰」という罠。見えないコストに気づいていますか? 「現金なら手数料ゼロだから得だ」と考えるのは、目先の安心感に囚われた短絡的な思考です。現金管理には、恐ろしいほどの 「見えないコスト(人件費・リスク)」 が隠れています。一緒にお茶でも飲みながら、冷静に計算してみましょう。 スタッフのレジ締め時間(人件費): 毎日30分、現金を数えてレジ締めをする時間。時給1,000円だとしても、月に15,000円以上の人件費が「ただお金を数える作業」に消えています。 両替手数料と銀行へ行く手間: 今や銀行で釣り銭用の硬貨を両替するだけでも高額な手数料が取られます。さらに、銀行の窓口やATMに並ぶ「時間」も大きなコストです。 致命的な機会損失: 「カードやスマホ決済が使えないなら、他のお店に行こう」と考えるお客様は非常に多いです。支払いの約4割がキャッシュレス決済という店舗も珍しくありません。現金を強制することは、インバウンド観光客を含む大きなお客様を取り逃がすことになります。...

【2026年6月版】山形サイバー防災レポート:法人口座を狙う「ボイスフィッシング」と企業を揺るがす「ニセ社長メール」の罠

イメージ
みなさん、こんにちは。テクノガイドヤマガタの小出です。山形もいよいよ梅雨の季節に入り、じめじめとした日が続いていますね。「お茶でも飲みながら」、一息ついて経営や現場の課題について一緒に考えていきましょう。 さて、今月も山形県警察本部からたくさんの防犯情報が届いています。情報を並べてみて、私が強い危機感を抱いたのは 「うちのような小さな会社に、サイバー攻撃や詐欺なんて関係ない」という油断を、犯人グループが完全に狙い撃ちにしてきている ということです。特に今月は、法人口座や企業のバックオフィスを直接狙った生々しい手口が、私たちのすぐ足元(山形県内)で発生しています。 大切な組織の資金と信頼を守るために、今月山形で何が起きていたのか、中学生でもわかるように分かりやすく解説します。「守りのIT」の視点で、明日からの対策を一緒に確認していきましょう。 企業の法人口座・バックオフィスを狙う最新の罠 これまでは個人が主なターゲットだと思われていた詐欺が、明確に「企業」へとシフトしてきています。総務や経理の担当者様、そして経営者様は今すぐ社内でこの情報を共有してください。 ① 法人口座を空にする「ボイスフィッシング」と「遠隔操作ソフト」の恐怖 全国的に法人口座を狙った不正送金被害が、手口を変えて再発しています。犯人はまず、銀行関係者を装って企業に電話をかけてきます。この際、自動音声を交えるなどして本物っぽく信じ込ませ、担当者のメールアドレスや携帯電話番号を聞き出すのです。 ここからの連携プレーが非常に巧妙です。 ステップ1: 聞き出したメールアドレスに「セキュリティ強化のため」と嘘をついて偽のメールを送り、企業のパソコンに 「遠隔操作ソフト」 をインストールさせます。 ステップ2: 同時に携帯電話へ偽サイトのリンクが付いたショートメッセージ(SMS)を送り、ネットバンキングのIDとパスワードを盗み取ります。 ステップ3: 企業のパソコン画面に「システム更新中」といった嘘の画面を表示させて担当者が操作できないようにし、その裏で、盗んだIDを使って遠隔操作で不正送金を実行します。 「まさか自分が」と思うような隙を突いてくる恐ろしい手口ですね。銀行から不審な電話があった際は、言われた通りに操作せず、必ず一度電話を切り、知っている営業店や...

SaaSは本当に死んだのか?地方中小企業が目指すべき「身の丈に合った内製化」のリアル

イメージ
「また新しいITツールですか? 正直、もうウンザリしていませんか?」 こんにちは、テクノガイドヤマガタの小出です。山形市を拠点に、中小企業や非営利団体の皆様の「IT経営参謀」「DX伴走者」として活動しています。 いま、IT業界の最先端では 「SaaS is dead(月額制ツールの終焉)」 という言葉がにわかに注目を集めています。 「サースって何だ?」「うちには関係ない話だな」と思われた地方の経営者や現場のリーダーの皆様。実はこれ、皆様にこそ大いに関係のある、そして 「大歓迎すべき時代の変化」 なのです。 なぜなら、これは「高額な外部ツールを買い漁る『ツール依存型DX』の終わり」を意味しているからです。これからはIT業者の言いなりになって高いシステムを買う必要はありません。今ある資源を賢く使い倒し、他社に依存せず、自社で業務を100%コントロールする「自走の時代」が、いよいよ始まっています。 今回は、このニュースの背景にある変化と、私たち山形の現場がこれからどうやってITと付き合い、主導権を取り戻していくべきか、温かいお茶でも飲みながら一緒に考えていきましょう。 1. いま、IT業界で囁かれる「SaaSは終わる」の正体 そもそも、なぜ「月額制のシステム(SaaS)は終わる」なんて言われているのでしょうか。その最大の理由は、 生成AI(ChatGPTなど)の急激な進化 にあります。 これまでは、業務を効率化しようと思ったら、IT業者が作った既存のシステムを毎月高いお金を払って買う(契約する)のが当たり前でした。しかし、これからは生成AIの力を借りることで、「専門的なプログラミングの知識がなくても、自分たちの業務にぴったり合った仕組みを自分たちで作れる」ようになりつつあります。 わざわざ高い月額費用を払い続けなくても、自分たちでコントロールできる時代が来ている。これが「SaaSの終焉」と言われる背景です。 2. 地方の現実:ツールに振り回され、結局経営者が尻拭いをする痛み ただ、この話を聞いて、山形の経営者の皆様はこう思われたのではないでしょうか。 「ちょっと待ってくれ。うちはそもそもそんな高度なシステムなんて使っていないし、日々の業務はまだFAXや紙、Excelが中心だ」 「自分たちで仕組みを作る?そんなことができる優秀な...

【2026年6月版】Windows Update配信|今月の重要ポイントと、経営者が知っておくべき「デジタル空間の戸締まり」

イメージ
今月も「あの画面」の準備が整いました。毎月第2水曜日の翌日に配信される、Windowsの定期アップデート(月例セキュリティ更新)です。 「仕事中に再起動されると困るから」「なんだかよく分からないから」と、更新通知を何度も後回しにしていませんか? その気持ちは痛いほど分かります。しかし、経営層や組織のリーダーがこのアップデートを軽視することは、会社の玄関の鍵をかけずに誰もいないオフィスを放置するのと同じくらい危険な行為です。 特に先月(5月)のアップデートでは、一部のシステム環境で起動に関するトラブルが報告されたこともあり、「今月は様子を見よう」と考えている方もいらっしゃるかもしれません。だからこそ今月は、リスクを最小限に抑えながら安全にアップデートを行うためのポイントを、専門用語を使わずに分かりやすく解説します。 2026年6月 Windows Updateで何が変わる?(今月の要点) 今月のアップデート内容は、会社を守る「守りの強化」と、業務の効率を上げる「攻めの改善」の2つに大きく分かれます。 1. 守りの強化:目に見えない「鍵穴」の穴ふさぎ(セキュリティ修正) 今月は、すでに悪用され始めている危険な欠陥(ゼロデイ脆弱性)3件を含む、200件以上の問題が修正されています。そのうち、特に危険性が高い「緊急」に分類されるものは33件にのぼります。 これらは、悪意あるハッカーが「ここから社内ネットワークに侵入できるぞ」と狙っている目に見えない鍵穴です。今回のアップデートは、その鍵穴をすべて塞いで、外からの侵入やデータ改ざんを防ぐための「デジタル空間の戸締まり」にあたります。 2. 攻めの改善:パソコンの動きをスムーズに(機能向上) 今月はセキュリティだけでなく、普段の業務効率に関わる改善も含まれています。 Windows 11の動作が軽快に: アプリの起動速度や、画面の反応速度が向上する調整が行われています。 新しいイヤホン機能のサポート: Bluetooth LE対応のデバイスで、複数のイヤホンと同時に音声を共有できる機能が追加されました。 最先端パソコン(AI PC)の管理強化: AI処理を行う「NPU」という部品の動きを、タスクマネージャーから細かく確認できるようになりました。 「後回し」が...

【2026年5月版】山形サイバー防災レポート:法人も狙う「ボイスフィッシング」と巧妙化するニセ警察詐欺の手口

イメージ
山形の経営者、リーダーの皆様、5月もお疲れ様でした。テクノガイドヤマガタの小出康博です。 新緑が美しい季節になりましたが、私たちのデジタル環境を取り巻く「悪意」は、青葉を脅かす害虫のように、日々その姿を変えて忍び寄っています。今月、山形県警察本部(生活安全企画課・サイバー犯罪対策課)から届いた不審電話やネット詐欺の情報に目を通し、私は強い危機感を覚えました。 「うちは小さな会社だから」「まさか警察を名乗る電話に騙されるわけがない」――そう考えている方にこそ、今回のレポートを最後まで読んでいただきたいのです。なぜなら、犯人たちはあなたのその「油断」と「実直さ」を、もっとも巧妙な仕組みで突いてくるからです。 単なる精神論の注意喚起ではなく、組織の身を守るための「守りのIT」の視点から、2026年5月の最新事例と具体的な対策を解説します。温かいお茶でも飲みながら、ご自身の現場と照らし合わせてみてください。 1. 企業の屋台骨を狙う「ボイスフィッシング」とネットバンキング不正送金 まずは、サイバー犯罪対策課からの極めて重要な警告です。今、法人口座をターゲットにした 「ボイスフィッシング(電話による詐欺行為)」 の被害が全国、そしてこの山形でも懸念されています。 巧妙な手口のステップ 銀行関係者をかたる犯人から、企業へ直接電話が入る。 言葉巧みに業務確認などを装い、担当者のメールアドレスを聞き出す。 そのアドレス宛に、銀行の公式サイトを精巧に真似た「偽サイト(フィッシングサイト)」へのリンク付きメールが送りつけられる。 信じ切った担当者が、偽サイトでインターネットバンキングのログインID、パスワード、暗証番号などを入力してしまう。 犯人にアカウント情報を完全に掌握され、法人口座から一瞬にして資産が不正送金される。 これは、従来の「メールを送りつけるだけ」のフィッシング詐欺とは異なります。「電話」という、私たちが日常のビジネスで信頼している道具を組み合わせることで、心理的な防壁を破ってくるのです。 今すぐ現場で徹底すべき「守りのIT」対策 公式サイト・アプリの徹底利用: 金融機関からの緊急連絡を装うメールのリンクは絶対にクリックさせず、必ずブラウザのブックマーク(お気に入り)や、銀行が提供する公式スマー...

【2026年5月版】Windows Update配信!現場のパソコンを安全に保つ「目に見えない盾」の強化

イメージ
山形の経営者の皆様、こんにちは。テクノガイドヤマガタの小出康博です。 新緑が眩しい季節になりましたが、皆様の現場ではいかがお過ごしでしょうか。大型連休も明け、ようやく本格的に業務が回り始めたこの時期、パソコンの「健康診断」とも言える大切なお知らせが届きました。 昨日、2026年5月の Windows Update が配信されました。今月は、現場の安全を守る「守り」と、作業のイライラを解消する「攻め」の両面で重要な内容が含まれています。 1. 守りの強化:目に見えない「戸締まり」の再確認 今回のアップデートでは、合計で8件の 「緊急」 とされるセキュリティ修正が含まれています。 「セキュリティ修正」と言うと難しく聞こえますが、要は 「建物の裏口に、泥棒が簡単に入り込める隙間が見つかったので、新しい頑丈な鍵を取り付ける作業」 だと考えてください。 特に最近は、地方の中小企業やNPO法人を狙ったサイバー攻撃も増えています。「うちは小さいから大丈夫」という油断が、大切な顧客情報や法人の信用を損なうリスクに直結します。このアップデートは、皆様の組織を守るための「目に見えない盾」を強化するものです。 2. 攻めの改善:現場の「イライラ」を仕組みで解消 もう一つ、今月の注目すべき点は 「動作の安定性」 です。 一部のパソコンで発生していた「BitLocker回復画面」という、青い背景の難しい画面が突然出てしまう不具合への対策が含まれています。業務中にこうしたトラブルが起きると、現場の手が止まり、担当者のストレスは計り知れません。 ITは本来、人を幸せにするための道具です。道具の不具合で現場が疲弊するのは本末転倒です。今回のアップデートを適用しておくことで、こうした「突発的なトラブル」を未然に防ぎ、淀みのない業務の流れを作る一助となります。 3. 経営者・管理者として、どう動くべきか 「アップデートをしておいてください」と指示を出すだけでは、現場は動きません。なぜなら、更新には時間がかかり、一時的に作業が止まってしまうからです。 ここで大切なのは 「仕組み化」 です。例えば、 「お茶飲みの休憩時間に合わせて更新ボタンを押す」という習慣を作る 「毎週水曜日はパソコンをシャットダウンして帰る」といった共通ルールを設...

【2026年4月版】山形サイバー防災レポート:働き盛りを襲う「SNS詐欺」とGW前のスマホの罠

イメージ
山形の経営者の皆様、毎日現場の最前線でのお仕事、本当にお疲れ様です。皆様の「デジタル右腕」こと、テクノガイドヤマガタの小出です。 いよいよゴールデンウィーク(GW)ですね。「やっと少し休める」とホッとされている方も多いと思います。しかし、私たちが一息つくこの連休前後のタイミングこそ、泥棒(サイバー犯罪者)たちにとっては「1年で一番の稼ぎ時」なのです。 今月からスタートする 「山形サイバー防災レポート」 では、山形県警察本部から日々送られてくる注意喚起を、IT経営参謀の目線で「山形の現場のリアル」に翻訳してお届けします。社長、お茶でも飲みながら、自社の「足元の防犯点検」にお付き合いください。 🚨 今月の山形ワースト被害:お年寄りだけじゃない!働き盛りの「SNS詐欺」 「詐欺なんて、うちの若い社員には関係ないよ。騙されるのはお年寄りだけでしょ?」 もしそう思っているなら、それは非常に危険な 「茹でガエル」 状態です。今月、山形県内で最も猛威を振るい、桁違いの被害を出しているのは、実は20代〜50代もターゲットになっている 「SNS型投資詐欺」 や 「副業詐欺」 です。 警察からの直近のデータを見ると、背筋が凍るような実態が見えてきます。 山形市の40代男性: 動画サイトの広告からLINEグループに招待され、 約899万円 を騙し取られました。 上山市の20代女性・山形市の40代女性: 暗号資産の投資話などで、それぞれ 約465万円、約271万円 という多額の被害に遭っています。 白鷹町の50代女性: SNSの「動画を見たら5000円もらえる」という副業広告から、指導料名目で 90万円 を騙し取られました。 これらは氷山の一角です。将来の不安や「生活を少しでも楽にしたい」という、真面目に働く現役世代の心理をプロの犯罪グループが巧みに突いています。もし大切な社員が数百万円の借金を背負ってしまったら……現場の空気はどうなるでしょうか。これは決して「対岸の火事」ではない、組織のリスクなのです。 🎣 GWに急増する罠:会社のスマホに届く「フィッシング詐欺」 連休中にもう一つ警戒すべきなのが、メールやSMS(ショートメッセージ)を使ったフィッシング詐欺です。連休中の気の緩みを狙って、宅配業者やAmazon、銀行を装っ...