【IT経営参謀の視点】全東信の破産で考える「現金回帰」の罠。本当に負けない決済仕組み化戦略

全東信破産による現金回帰の罠とIT経営参謀のキャッシュレス仕組み化戦略

全東信の破産と「やっぱり現金が一番」という危険な風潮

こんにちは。山形のIT経営参謀、テクノガイドヤマガタの小出です。

先日、2026年7月6日に決済代行会社「全東信」が破産したというニュースが飛び込んできました。売上金が未入金になったり、クレジットカード決済端末が突然使えなくなったりと、直面している経営者の皆様の痛みや混乱は計り知れません。心よりお見舞い申し上げます。

この一件を受け、ホリエモンこと堀江貴文氏もYouTubeで迅速に時事解説をされていました。その中で指摘されていた通り、世の中の経営者の間に「手数料を引かれ、入金リスクもあるなら、即手元に入る現金が一番良い」という風潮が広がりつつあります。

実際、私の耳にも「決済手数料を取られるのが嫌で、PayPayなどのQRコード決済をやめて現金のみに戻した」という地域の飲食店様の声が届き始めています。

確かに、目先のトラブルや手数料を見ると「現金回帰」したくなるお気持ちは痛いほど分かります。しかし、IT経営参謀として、あえて愛のある厳しさでお伝えします。
トラブルが起きたからといって手作業(アナログ)に戻ることは、ビジネスモデルの敗北であり、非常に恐ろしい「算盤(そろばん)の狂い」です。


「現金回帰」という罠。見えないコストに気づいていますか?

「現金なら手数料ゼロだから得だ」と考えるのは、目先の安心感に囚われた短絡的な思考です。現金管理には、恐ろしいほどの「見えないコスト(人件費・リスク)」が隠れています。一緒にお茶でも飲みながら、冷静に計算してみましょう。

  • スタッフのレジ締め時間(人件費): 毎日30分、現金を数えてレジ締めをする時間。時給1,000円だとしても、月に15,000円以上の人件費が「ただお金を数える作業」に消えています。
  • 両替手数料と銀行へ行く手間: 今や銀行で釣り銭用の硬貨を両替するだけでも高額な手数料が取られます。さらに、銀行の窓口やATMに並ぶ「時間」も大きなコストです。
  • 致命的な機会損失: 「カードやスマホ決済が使えないなら、他のお店に行こう」と考えるお客様は非常に多いです。支払いの約4割がキャッシュレス決済という店舗も珍しくありません。現金を強制することは、インバウンド観光客を含む大きなお客様を取り逃がすことになります。
  • 防犯・紛失リスク: 店内に多額の現金を置いておくリスク、計算ミスのリスクは、常に現場のスタッフに心理的負担を強います。

トラブルを避けるためにアナログに戻った結果、現場のスタッフが疲弊し、お客様の利便性も奪ってしまう。これでは本末転倒ですね。


IT参謀の打ち手:リスクは「ハック(仕組みで解決)」する

では、どうすれば良いのでしょうか。
答えは「諦めてアナログに戻る」のではなく、「テクノロジーを使ってリスクをコントロール(仕組み化)する」ことです。

今回の全東信のような事態に備え、IT経営参謀として以下の2つの「守りのIT」対策を強く推奨します。

対策1:入金サイクルが短く、信頼性の高いプラットフォームへの乗り換え

売上金の未回収リスクを下げる一番の防御策は、「お金が手元に入るまでの期間を短くすること」です。最短で翌日や翌々日に入金される大手の決済プラットフォーム(AirPAYやSquareなど)を活用することで、資金繰りの不安は大きく軽減されます。

対策2:単一の会社に依存しない「決済手段の冗長化(二重化)」

システムの世界では、トラブルに備えて予備の仕組みを用意しておくことを「冗長化」と呼びます。決済も同じです。1つの決済代行会社だけに100%依存するのではなく、「A社の端末が止まっても、B社のモバイル決済ですぐに対応できる」というように、複数の決済手段を持っておくことが最強のリスク管理になります。

(※乗り換えや冗長化の具体的なサービス選定でお悩みの場合は、ぜひご相談ください。最短数日で移行可能なプランなども出始めています。)


論語と算盤:働く人の時間を創出し、お客様を幸せにする仕組みを

渋沢栄一は「論語(道徳・想い)」と「算盤(合理性・利益)」の両立を説きました。

経営における「論語」とは、お客様が便利に買い物でき、現場のスタッフが働きやすい環境を作ることです。
そして「算盤」とは、手数料や人件費などのコストを冷静に計算し、リスクを分散させる仕組みを作ることです。

決済の自動化や効率化は、皆様の組織が淀みなく動くための大切な土台です。目先のトラブルや「現金安全神話」という感情論に流されず、この難局を正しい「仕組みのハック」で乗り越えましょう。そうすれば、組織はまた一歩、強く優しくなれるはずです。


🛡️ 本日のまとめ:決済トラブルに負けない、安全な仕組みを再構築しましょう

「手数料がもったいないから、現金のみに戻そうか迷っている」
「今の決済システムが使えなくなった時の備えが何もない」

そんな「とりあえず回っているけれど、なんとなく不安」を抱える経営者様、現場のリーダー様へ。
テクノガイドヤマガタでは、ITという「算盤(道具)」を使って、皆様の現場の「論語(想い)」を形にするお手伝いをしています。

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